乳幼児期の子どもたちは、心身共に驚くべきスピードで成長し、発達していきます。
特に、脳内(脳神経)の発達は著しく、周りの環境から様々なことを吸収し、働きかけながら、考え、話し、学び、判断する能力を伸ばしていきます。
その後の人間関係の基礎となる『自己形成』の大切な時期に、私たちが『大切にすべき』と考えていることをご紹介します。
- 人として尊ぶ
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未来に向かって育っていく子どもたちは、一人の人として、尊ばれ、愛され、尊重されるべき存在です。思う存分『自己』を発揮し、のびやかに生活していけるよう、『子どもを中心』とした保育を実践していきます。
- 心の育ち
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見る、触る、嗅ぐ、聞く、味わうなどの感覚を働かせ、様々な環境(人や物や自然事象等)を認識し、相互作用によって育っていきます。
笑ったり、泣いたり、驚いたり、怒ったり、不思議に感じたり、人と共に様々なことを感じる中で、豊かな感情が育っていきます。 子ども一人ひとりが持つ『波動』に心を寄せ、丁寧な保育を目指します。
- 保育のプロとして
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子どもの発達の道筋を理論的に理解しながら、保育を実践していきます。発達は一足飛びに進むものではなく、行きつ戻りつしながら着実に進んでいくこと、発達のスピードは個々に違いがあっていいこと、目の前の子どもたちが今『何に興味があり』『何を求めているのか』をよく観ること・・ 一人ひとりの個性を受け止め、それにあった環境、働きかけを行います。
- 環境
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一番の環境は、私たち保育者です。私たちが、広い視野と客観性、そして温かみを持って、保育にあたることは言うまでもありません。
子どもたちが『やってみたい』という気持ちが芽生えるとき、『やりたいのに、うまくできない』とジレンマを感じながらも何回もトライするとき、子どもの中で『成長の芽』がググッと伸びています。 私たちは、子ども自らが働きかけていきたくなる環境を考えていきます。
子どもたちが心地よいと感じる、視覚環境、音環境は成長にとって重要です。
- 目から入る色や光が自然に近く、柔らかい風合いであることを大切にしています。
- 心地よい声や音とはどういうものなのかを話し合いながら、環境を整えていきます。
- 今を楽しむ
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何より、子どもの成長、発達に大切なものは、『今を楽しんでいるのか』ということです。小学校に行き、科目履修が始まる『アウトプット』の時期までに、どれくらい豊かな経験をし、心を動かされる時間をすごすのかは、重要です。
『やらなければならない』ではなく、『共に生きることを楽しむ』ことが、私たちは大切だと思っています。