当社は、2022年11月11日付当社プレスリリース「不正事案の社内調査及び再発防止策に関するお知らせ」にて公表しました保育施設開発における開発補助金不正受給事案(以下、不正受給事案)に関し、下記のとおり保育施設開発補助金を一部返還したことをお知らせします。
本事案が発生した背景には、創業以来規模拡大を優先した結果のガバナンスの不全、コンプライアンス意識が希薄な企業文化、硬直した組織・人事政策による自浄作用の欠如があったとの結論に達しています。
当社は引続き、再発防止策を徹底して実行し、二度と不正を起こさない企業風土ならびにガバナンスの確立に不退転の決意で取り組んでまいります。
■保育施設開発における開発補助金不正受給事案
社内調査により、2022年に当社が行った都内2行政市区への保育施設開発補助金申請業務において、当該市区に請求すべきでない費用を上乗せしていたことが判明し、請求額の修正を申告しました。社内調査では、過去において他事案についても同様の取り扱いをしていた可能性があることが疑われたため、原因経緯を含めて過去に遡って他の施設について調査を行った結果、4行政市区6施設において、不正受給が総額3,196千円(本日現在の概算)行われていたことが判明しました。
■保育施設開発補助金の一部返還
本日、目黒区内1施設の開発補助金不正受給事案について、目黒区に対し施設整備費補助金の一部(違約加算金を除く)、51千円を返還しました。
他の3行政市区に対しても社内調査結果を順次報告しており、現在、返還金額について協議中です。返還金額が確定し、返還が完了した際には改めてご報告いたします。
■再発防止策実施の進捗状況
2022年11月11日付当社プレスリリース「不正事案の社内調査及び再発防止策に関するお知らせ」以降の再発防止策実施の進捗状況は以下のとおりです。
① 名簿偽造事案及び開発補助金不正受給事案に関する経営陣・関与者の責任を明確化、懲戒、役員管掌の変更、人事異動を実施
・完了
② 牽制効果発現を企図した、品質管理部の設置を含む組織改編、運営業務フローの見直し
・取締役1名を責任者とし、人事等の基幹業務システムの刷新を含む本社業務全般のプロセスの見直しに着手、対応を継続
③ 全役職員への行動規範の浸透をはじめとするコンプライアンス教育の強化
・行動規範の周知活動を強化、継続
④ 法令等遵守を重視した人事評価制度の見直し
・完了
⑤ コンプライアンス関係規程の改正と内部通報規程の制定、通報者保護の強化
・完了
1月31日に、「行動倫理宣言」を制定、対外公表しました。これは、当社グループの理念に反する行為により信用を失う事となった反省を踏まえ、二度と同様の事案を起こさぬよう企業風土を改革し、子どもの育ちと学びを推進するに相応しい企業となるべく、社内外にその姿勢を示すものです。2016年に策定、数度の改正を経た当社グループ行動規範に掲げる基本原則から、特に大切にしたい「公明正大」「安心と信頼」「透明性」の3つに絞って策定し当社ホームページに掲出しております。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社グローバルキッズ 社長室(広報・秘書グループ)
TEL. 03-3239-7088(担当:庄司・中山)