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お知らせ

改善状況報告書提出に関するお知らせ

当社は、児童福祉法及び東京都認証保育所事業実施要綱の規定に基づき東京都が実施した認可保育所に対する特別指導検査及び認証保育所に対する特別立入調査(以下、本検査)において改善を要する事項の指摘を受け、本日改善状況報告書を提出、受理されました。
当社は、本検査における指摘事項を重く受け止め、保育所の役割や社会的責任を十分に認識し、法令等を遵守した適正な運営管理業務を行うべくグループ一丸となって、再発防止に向けて取り組んでまいります。行政及び関係者の皆様をはじめとした当社のすべてのステークホルダーの皆様に、多大なるご心配とご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。

■本検査において指摘を受けた改善を要する事項
当社が運営する認可保育所11施設及び認証保育所5施設において、本部関与の下、施設での勤務実態の無い職員について在籍しているかのように、名簿、出勤簿等を偽造し、少なくとも2015年4月から2019年12月までの間、各区に対して虚偽の報告を行っていた(本部に属するもの19名、延べ62人月)。

■指摘を受けた事案が発覚した経緯及び原因
2021年の豊島区の施設の監査において、2019年の名簿登載者の出勤簿の提出を求められた当社職員は、実際には本部所属であった職員の出勤簿をあたかも施設で勤務していたかのように偽造して提出した。当該出勤簿の偽造の事実の発覚を受け、本検査が実施されることとなった。東京都の指示に基づき当社が東京都内で運営する全ての認可保育所及び認証保育所について2015年4月以降の調査を実施したところ、複数の施設において勤務実態の無い本部職員についてあたかも施設に在籍しているかのように名簿を偽造し、各区に対して虚偽の報告を行っていたことが確認された。
当該事案が発生した背景には、待機児童問題の解消に向けた急速な施設数増加、保育士採用難という中で、定員に対する職員配置基準は遵守しなければならないという意識から、名簿や出勤簿等の形式のみを整えてその場を凌ぎ、実際の児童数に応じた職員配置をすればよいという誤った認識(コンプライアンス意識の欠如)と、これをやむを得ないと黙認するガバナンスの不全があったこと、それに付随して発生する公的資金の不当な享受に対する認識が著しく欠けていたとの結論に至った。

■再発防止に向けた取り組み
1. 当事案に関する経営陣・関与者の責任を明確化、懲戒、役員管掌の変更、人事異動を実施
2. 牽制効果発現を企図した、品質管理部の設置を含む組織改編、運営業務フローの見直し
3. 全役職員への行動規範の浸透をはじめとするコンプライアンス教育の強化
4. 法令等遵守を重視した人事評価制度の見直し
5. 2022年6月の改正公益通報者保護法の施行に合わせて、コンプライアンス関係規程の改正と内部通報規程の制定、通報者保護の強化

※東京都以外の保育施設についても社内調査を実施し、同様の虚偽の報告を行った疑いがある事案1件が確認されております。当事案についても関係行政と協議の上対応すると共に、然るべきタイミングでお知らせします。
※本検査の結果及び東京都以外の施設に対する調査結果に伴い、過去に受給した委託費等の返還が発生する可能性があります。

本件に関するお問い合わせ先
株式会社グローバルキッズ 社長室(広報・秘書グループ)
TEL. 03-3239-7088(担当:庄司・中山)